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登録者の声

異文化同士が通じ合う瞬間の喜びを全身全霊で伝えます!

テレビ業務から通訳ガイド、eスポーツの通訳と枠にとらわれない幅広いジャンルの仕事に果敢に挑戦するフランス語通訳者・翻訳者の瀧竜太(たき りゅうた)さんにお話を伺いました。

瀧さんはツアーガイドのご経験が豊富ですが始めたきっかけと数々の現場を通して感じたガイドの大変さ、面白さなどをお聞かせください

元々はフランスに留学していた際に、学費を稼ぐために訪仏観光客の空港送迎のアルバイトをしていたことがきっかけでした。空港送迎を行なっているうちに徐々にパリの観光案内もするようになり、そこから様々なご縁で仕事をもらうようになり、パリで一番大きな観光会社に所属することになりました。そこで初めて日本からの団体ツアー客の観光ガイドをするようになり、他にもサッカーチームの通訳から企業の通訳など幅広く挑戦し、経験を積みました。これまで様々な通訳ガイドの仕事を行ってきて、数々の失敗や困難なシチュエーションはありましたが、不思議と大変だと思ったことはありませんでした。

この仕事の面白さはお客様の国籍によって必要な対応が変わるため、その時その時で求められることも変わってくるところです。慣れてくると性格や習慣の違うお客様に出会うのが楽しくなってきます。これはパリで経験したことですが、お客様をホテルから空港に送りとどける予定の朝、日本のお客様の場合は10分前に到着しないとすでにロビーで待たせてしまう状況になりますが、逆にイタリアのお客様の場合は、指定の場所に時間通りに迎えに行ってもそこには居ない、なんてこともあります(笑)ホテル内を探していると、優雅に朝食を食べていて「飛行機の時間が間に合わなくなる」と伝えると、お客様は「朝食を食べているのが分からないの!?」と逆に怒られてしまうなんてこともあります。もちろんイタリアの方全員がこうではありませんが、このようなエピソードが何度かあり、お客様の国民性のような部分に触れられることもガイドの面白さだと思います。

 このお仕事の魅力はなんでしょうか

この仕事の魅力は人を通してでしか得られないものを伝えることができ、異なる二つの文化を持つ人同士を繋げることが出来るところだと思います。通訳ガイドとして一緒に過ごすお客様はこの旅行が一生に一度かもしれません。普段彼らが体験できないこと、見たことのないもの、触れたことのない文化に出会うまたとない機会になると思うのです。

過去にフランスの若い報道カメラマンの団体を1ヶ月間、日本中をガイドしたことがありますが、皆好き勝手に行動するので、旅の途中でガイドの私が本気で叱ったことがありました。もちろん、それもお互いの信頼関係が築けていたので許されたことでしたが、日本での旅行を人生最高のものにしてもらうためには日本のルール・習慣・礼儀作法などを知ってもらう必要がありました。

ガイドというのは文化・観光・歴史を案内するだけの仕事ではなく、人を通してでしか得られない知恵や考え、習慣などを異国からのお客様に伝える仕事でもあります。私自身がベルギーで生まれ、日本に帰国した際にベルギー人の自分と日本人の自分とでアイデンティティに葛藤がありました。この背景があるからこそ、日本とお客様の持つそれぞれの異文化同士が繋がった時の喜びをとても大きく感じます。二つの文化が繋がった時に、それぞれの持つ人種に対する固定概念が取り払われ、本当の意味での理解が生まれそれが世界平和へ繋がると思うのです。ガイドとしてできることは小さな段階かもしれませんが、そういった部分もこの仕事の魅力になると感じます。

 今、急成長しているe-スポーツの分野で国際大会のオンライン通訳の仕事をお願いしたことがありましたが、どんな現場でしたでしょうか

新しい時代の幕開けという印象でした。現場は沢山のスタッフが慌ただしく行き交い、非常に刺激的でした。業務は主に専用のツールを使います。自分が担当する選手には通話機能を使って直接話すこともありましたが、大半はチャットで試合の流れを説明し、運営側の指示を伝えます。試合後は、勝者、敗者のインタビューがあり、そこでは大会の司会者と選手の逐次通訳を行います。オンラインの現場なので途中でインターネット回線がダウンしたり、海外の選手が時間通りに登場しなかったり、普段の現場では味わえないリモートならではの緊張感があります(笑)これまでの通訳といえば、両者の間に立って相手の表情や仕草などを見ながら通訳をするのが主流でしたが、e-スポーツの場合は完全オンラインなので当然相手の顔が見えません。ヘッドフォンから聞こえてくる双方の声だけで通訳するというのは今までにない新鮮な経験でした。

 その他吉香からの業務で印象的だったお仕事は何でしょうか 理由もお聞かせください

何と言ってもやはりラグビーワールドカップ2019です。これは忘れられない2ヶ月間でした。今まで縁もゆかりもない南アフリカから来たサポーターと企業関係者の通訳ガイドは、一生に一度体験できるか否かの素晴らしい経験となりました。偶然にも南アフリカが優勝したことでファンと一緒になってその喜びを分かち合えたことは忘れられない経験として心に刻まれています。仕事は40人以上の大酒飲みの大所帯を一人で対応しなければならなかったので、てんやわんやで最初から最後までハプニング続き、とにかく本当に大変でしたが、自分のキャパシティーを超えて一心不乱に向き合い、多くの経験を得られた仕事でした。どんな無理難題に直面しても、一生懸命自分の仕事に向きあっていれば必ず誰かがそれを見て評価してくれるということをこの経験で改めて知ることができました。

 吉香を知ったきっかけを教えてください

フリーランスとして通訳の仕事をしようと思い、業界について調べていた際に知りました。その時は通訳の現場からしばらく離れていたこともあり、自分の語学のスキルを再確認するために、通訳者向けのクラスを受講したり、仏検を受けたりしながら、業界のことを調べていくと、吉香の「テレビ業務・逐次通訳」の募集を見つけ応募しました。歴史のあるエージェントなので、テストを受ける時はかなり緊張しました。有難いことに登録をさせていただくことができ、テレビ関係の仕事を中心に依頼をいただくようになりました。

 今後挑戦してみたいお仕事はありますか?

テレビでは様々な番組のリサーチ、アポ取り、インタビューなど一括して関わるような仕事をやってみたいです。また、吉香からスポーツイベントの通訳ガイドも経験したので、もっと海外からのスポーツチームのアテンドなどに挑戦したいです。世界と日本の企業や人、場所などを繋ぐ仕事にもっと挑んでみたいと思います。

 吉香の魅力、また吉香に今後期待することはありますか?

吉香の魅力はなんといっても仕事の豊富さです。これにおいては他エージェントと比較しても群を抜いていると思います。もちろんコロナ禍に於いて業界全体が一時的に減ってはいますが、その中でも様々な新しい分野に挑戦されている姿に勇気をもらいます。これまで吉香を通して、テレビ関係、スポーツイベント、eスポーツ大会と多岐に渡る仕事に関わることができ、とても感謝しています。安定とチャレンジ精神を兼ね備えた吉香の更なる発展に期待しています!