海外企業との商談や、海外からの投資家への説明、海外展示会への出店、外国人観光客の案内、国際会議、医療・法務対応など、人の通訳が必要とされるシーンはたくさんあります。
しかし、「通訳をお願いしたいけれど、初めてでどうやって依頼すれば良いかわからない」という方も多いのではないでしょうか。
本記事では、通訳を手配・依頼するための方法や具体的な手順を、35年以上通訳事業を行ってきた吉香(KIKKO)が分かりやすく解説していきます。
本記事では、通訳を手配・依頼するための方法や具体的な手順を、45年以上通訳事業を行ってきた吉香が分かりやすく解説いたします。
通訳を手配・依頼する方法は3つ

通訳が必要となった際に取るべき通訳者の手配・依頼方法は次の3つです。
- 通訳会社に依頼する
- 通訳紹介・マッチングサービスを利用して直接依頼する
- 通訳者を直接自社で雇う
それぞれ向いているケース、向いていないケースが分かれるため、用途や予算に応じて方法を選ぶことが重要です。
各方法を詳しくみていきましょう。
通訳会社に依頼する
通訳会社に依頼するのは、最も一般的な通訳手配・依頼の方法です。
通訳会社に「こんな用途で通訳が必要」と依頼すると、こちらの要望をヒアリングし、最適な通訳者を選んで提案してもらえます。
通訳者の選定や日程調整、契約手続き、当日の通訳者の動きや、通訳機材の手配などのフォローを一貫して通訳会社が対応してくれるため、依頼側は要望を伝えるという労力のみで、通訳の手配・依頼ができてしまえるのがメリットです。
また、通訳会社はさまざまな資格や実績、専門分野を持つ通訳者とのネットワークを持っているため、商談やVIP対応、国際会議、医療・法律といった専門性の高いシーンであっても、経験・実績豊富な通訳をアサインすることができ、質の高い通訳が期待できます。
専門性だけではなく、複数人や長期間の通訳の手配など、特殊な条件などでも柔軟に対応が可能。
「当日に通訳者が事故でこれなくなった」などの緊急時にも他の通訳者をすぐに手配したり、トラブル時の対応や保証もバッチリです。
企業としての守秘義務契約の締結などもスムーズで、安心感があります。
料金は直接通訳者に依頼するよりはやや高めですが、サポートやフォローがしっかりしているという安心感や、労力がかからずに要望に適した通訳者が手配・依頼できる効率性を重視するなら通訳会社への依頼がおすすめです。
通訳者紹介・マッチングサービスを利用して直接依頼する
近年では、通訳者とのマッチングサイトやクラウドソーシングサービスにより、通訳者を自分たちで直接探して依頼するという方法も選べるようになりました。
たとえば、Lancers(ランサーズ)やCrowd Works(クラウドワークス)、通訳者専門のマッチングプラットフォームなどを利用すれば、登録している通訳者のスキルや実績、評価を見ながら通訳者を直接選ぶことができます。
この方法は、通訳会社を介さない分、コストを抑えやすいという点がメリットです。
しかし、多数の候補の中から適した通訳者を選ぶ必要や、契約・支払い・守秘義務契約、当日の業務フォローなどがすべて自己管理になるなど、労力がかかるのがデメリットです。
また、選んだ通訳者が思ったような働きをしてくれなかったり、通訳者選びに失敗してしまうリスクもあり、その際の保証も何もありません。
過去に直接通訳者に依頼した経験があったりする場合や、通訳会社に依頼するほど予算が組めない、もっとカジュアルに通訳をアサインしたいという場合におすすめの方法です。
通訳者を直接自社で雇う
通訳者を直接自社で雇う(正社員・契約社員・パートタイム)という方法もあります。
通訳会社への依頼や、通訳者への直接依頼とは違い、企業にとってはハードな選択肢ですが、社内で常に通訳業務が発生する場合や、特定の社内業務に精通した通訳者が必要になる場合などには、直接雇用するという選択肢もあります。
直接企業が通訳者を雇うことで、社内への理解が深まり、説明しなくても自然と自社の観点で通訳をしてくれるという点が雇うことのメリットです。
しかし、採用や教育に手間がかかる点や、通訳の業務量が安定しない場合には、費用対効果が合わなくなる可能性がある点は十分に事前の検討が必要です。
通訳業務がほぼ毎日、定常的にあるような企業に向いている方法と言えるでしょう。
通訳を手配・依頼する一般的な手順

通訳を手配・依頼する際には、やみくもに連絡を取るのではなく、事前にしっかりと依頼内容や依頼先などを決めた上で、段階的に進めていくことが重要です。
一般的な通訳手配・依頼から当日の業務までの手順は次のSTEP1〜STEP10です。
- STEP1:通訳の依頼内容を明確にする
- STEP2:通訳会社・通訳者を選ぶ
- STEP3:問い合わせ
- STEP4:ヒアリング・打ち合わせ
- STEP5:ご提案・お見積もり
- STEP6:契約
- STEP7:資料等の共有
- STEP8:最終確認(当日前の事前打ち合わせ)
- STEP9:通訳業務実施
- STEP10:報告
通訳会社に依頼する場合と、直接依頼する場合で手順が少し異なるのでその点だけご注意ください。
STEP1:通訳の依頼内容を明確にする
まずは、通訳に必要な条件や目的を明確にします。
具体的には以下の項目をまとめておくと良いでしょう。
- 対応言語:何語の通訳が必要か?
- 通訳の種類:どの種類の通訳が必要か?(逐次通訳、同時通訳、ウィスパリング、電話・オンライン通訳)
- 日時・所要時間:通訳の実施日時と予定時間
- 開催場所・形式:対面か、オンラインか?(会場の住所など)
- 通訳の目的・内容:何のための通訳か?(商談、製品説明、セミナー登壇、医療同行など)
- 専門性の有無:特定の業界知識が必要か?
- 想定される会話の参加者:発言者や通訳対象者の属性や人数(発言者:日本人2名、外国人1名・聴衆100名など)
- 資料の有無・提供予定:通訳者に共有する資料(会議資料、発表スライド、台本、商品カタログなど)の有無と提供予定時期
- 希望条件・予算感:金額の上限、希望単価(時間単価〇円まで、旅費込み希望 などの条件を明記)
- 守秘義務・契約要否:NDAや業務委託契約の必要性
このように、依頼内容を明確にしておくと、この後の手順がスムーズに進みやすくなります。
STEP2:通訳会社・通訳者を選ぶ
通訳会社に依頼するか、マッチングサービスなどを活用して通訳者に直接依頼するかを決めます。
特に希望がなければ通訳会社に依頼しておけば問題ありません。
STEP3:問い合わせ
STEP1で整理した依頼内容を元に、通訳会社、または通訳者に問い合わせを行います。
通訳会社であれば1社で問題ありませんが、通訳者に直接依頼する場合は、条件が合わずに断られることも想定し、複数人に問い合わせておくのがおすすめです。
STEP4:ヒアリング・打ち合わせ
通訳会社に依頼する場合は、問い合わせ後に通訳会社から「どのような通訳を依頼したいのか?」などヒアリングが実施されます。
一方で、通訳者に直接依頼する場合には、依頼内容について説明していく打ち合わせが実施されることが多いです。
通訳会社に依頼する場合:最適な通訳者を手配するためのヒアリング
通訳会社は多くの通訳者のネットワークを持っており、その中から最適な通訳者をアサインするために、以下のような内容を聞く、ヒアリングを実施します。
- 対応言語
- 通訳形式
- 日時・場所・所要時間
- 専門性の有無
- 使用する使用の有無と提供時期
- 守秘義務契約(NDA)の必要性
- その他細かな要望
たとえば弊社、吉香(KIKKO)は約2,000名の通訳者のネットワークを持っており、ヒアリングでお聞きした細かな要望に応じてさまざまな専門性を備えた通訳者をアサインしています。
通訳者に直接依頼する場合:依頼内容についての打ち合わせ
通訳者に直接依頼する場合には、ヒアリングではなく、契約前に依頼内容などを詳細に説明する打ち合わせが行われます。
この時点で、本当に依頼した通訳が可能かどうかを最終確認しましょう。
STEP5:ご提案・お見積もり
通訳会社に依頼する場合は、ヒアリング結果を元に最適な通訳者とお見積もり提案がされます。
一方で、通訳者に直接依頼する場合には、依頼内容についてのお見積もりが提示されるため、予算的に問題ないかどうかを判断していきます。
STEP6:契約
通訳会社に提案された内容とお見積もりに問題がなければ契約を締結します。
通常、受発注書や請書などでの対応となりますが、必要であれば業務委託契約書と守秘義務契約(NDA)を結びます。。
通訳者に直接依頼する場合も、契約の締結と条件の明文化は必須です。
STEP7:資料等の共有
通訳者が質の高い通訳を行うには、事前の情報共有と資料提供が不可欠です。
通訳者がたとえその業界の専門性を持っていたとしても、その会議や講演の背景や意図、その場に必要な専門知識などの資料・情報なしでは質の高い通訳は困難です。
その場の状況やテーマに即した知識や情報をもとに事前準備を行って初めて質の高い通訳が可能になります。
当日に使用する以下のような資料や、会議の背景などの情報を早めに共有するようにしましょう。
- アジェンダ・プログラム
- 発表資料・スライド・読み原稿
- 登壇者の氏名(ふりがな付き)、所属や役職
- 商品名、社内用語、業界特有の表現
- 英語・日本語の両方の資料
- 手書きメモやPPTノート欄にかかれたメモ
もしこの時点で資料や情報などが確定していない場合は、ドラフト版などがあれば共有しましょう。
以下のような情報などがメモで共有できるのであれば、そちらも通訳者にとっては大きな助けになります。
- その会の目的(例:商談、採用面接、会食など)
- その会が開かれる背景
- 出席者の情報(氏名・所属・役職・関係性など)
- 当日のプログラムの流れ、スケジュール
- 想定される質問と回答
資料や情報の共有が難しければ、少なくとも当日の開始前に15分〜30分程度の通訳者との打ち合わせなどを最低限行いましょう。
STEP8:最終確認(当日前の事前打ち合わせ)
通訳業務実施の数日前に、スケジュールや会場の詳細、オンライン接続方法、通訳機材に関してなどを再確認します。
この時点でしっかり確認して、抜け漏れがあれば数日中に補うことが可能です。
小さな食い違いも事前に調整することで、当日のトラブルを防ぐことができるので、お互いにしっかりと最終確認を行いましょう。
STEP9:通訳業務実施
通訳業務当日、通訳者は契約内容に基づき、通訳業務を行います。
逐次通訳ならタイミングの調整、同時通訳なら機材との連携など、依頼側も丸投げではなく、しっかりと通訳者をサポートする意識をしておくと、スムーズです。
STEP10:報告
通訳業務終了後は、通訳会社、または通訳者から報告を受けます。
今後の改善点や評価、資料の返却、請求処理などを行い、必要であれば次回の依頼につなげるためのフィードバックも行いましょう。
【要望別】依頼する通訳会社・通訳者を選ぶポイント

通訳を依頼されるお客様の要望や状況はそれぞれ異なります。
実際に「こんな条件で依頼したい場合はどこに依頼すべきか?」「こんな通訳者がアサインしたい場合にはどこに依頼すべきか?」など、よくあるお客様の要望別に、適した依頼先を選ぶポイントについて解説します。
急ぎで通訳者を手配したい
急な海外VIPの来日や、緊急で開かれる会議、急な通訳者の欠員など、通訳者をすぐに手配したい場合には、通訳会社に依頼するのが最もスピーディーかつ確実です。
時間がないため、通訳者の比較検討や面談をしている時間がありません。
通訳会社であれば、通訳者ネットワークの中から経験豊富で、かつ要件に合った通訳者を迅速に提案・アサインすることが可能なので、「急ぎで通訳者を手配したい」という方は通訳会社に問い合わせをするのがおすすめです。
高品質な通訳者を手配したい
商談や、記者会見、国際会議など「絶対に失敗できない場面」では、通訳者の品質が成果に直結します。
通訳者個人のプロフィールや実績だけでは判断が難しい品質面も、通訳会社であれば過去に実際に通訳依頼をした実績をもとに、評価の高い通訳者を手配してくれます。
たとえば、海外の政府高官や海外上場企業のトップなどVIPとの会談・商談では「失言ゼロ」や「空気を読む力」が通訳者に問われます。
こういった重要な場面での通訳は、通訳者自身がいかにこのような局面を経験した実績があるかどうか、が重要です。
実際に、吉香(KIKKO)では通訳者個人のプロフィールに書かれた実績だけではなく、過去に依頼した仕事ベースで、重要な場面での通訳を行った実績があるかどうか、をデータベースで把握し、大使館や国連機関、各国要人などの同時通訳者を多数派遣しています。
「高品質な通訳者を手配したい」という場合には、通訳者を直接一から探すよりも、通訳会社に問い合わせた方が安全で確実です。
専門性を持つ通訳者に依頼したい
医療や法務、金融、IT、製造など、業界特有の用語や知識が求められる場合には、専門性を持つ通訳の存在が必要不可欠です。
各通訳の専門性はプロフィールなどで判別できるため、直接専門性を持つ通訳を探すこともできますが、通訳会社であれば、各業界に専門性を持ち、実際に通訳会社経由でそのような仕事をした実績のある適した人材を把握しています。
そのため、ミスマッチのない人選が可能です。
吉香が擁する2,000名以上の通訳者ネットワークの中には、M&Aや経営戦略、投資に強い通訳者をはじめ、各業界に専門性を持つ通訳者が多数在籍しています。
官公庁が新たに導入するアメリカ製の機器。その設定や使用方法を理解するための講義や実機トレーニングを行うにあたって、現地から来日したアメリカ人講師の通訳を行いました。
引用元:吉香「高度な技能と経験をもつ複数の通訳者を、長期間アサイン」
極めて専門性の高い機器であることや、専門用語、官公庁独自の慣習などもあるため、その分野で豊富な経験を積み、高度なスキルをもった通訳者のアサインが不可欠です。
吉香では、およそ2,000名の通訳者を擁する膨大なネットワークを保有しています。そこから本件のようなプロジェクトを得意分野とする通訳者をピックアップします。非常にシビアな条件ではありましたが、計5名の通訳者でチームを編成し、全日程で通訳者が立てる体制を整えることができました。
それなりの通訳者をそれなりの金額で依頼したい
いつもハイスペックな通訳が必要という訳ではなく、お客様の中には「完璧な通訳でなくても良いが、最低限こなせる人を低予算で手配したい」という要望もあることでしょう。
予算が低い場合には、通訳者を直接探して契約した方が安くなる傾向がありますが、「安かろう、悪かろう」でないことを自分自身で見極めていかなければなりません。
通訳会社でも、吉香では通訳者をA〜Cランクに分類しており、次の通り、費用感も異なります。

引用元:吉香「料金のご案内」
Cランクであれば、半日で30,000円〜、前日で45,000円〜というリーズナブルな価格設定で対応可能です。
このように吉香では、直接通訳者をアサインするのと、あまり変わらない金額で通訳会社でも通訳者のアサインはできてしまいます。
希少な言語の通訳を依頼したい
東南アジアやアフリカの言語など、対応できる人材が少ない言語の場合には、多言語に対応した通訳会社を選びましょう。
たとえば、吉香では世界90カ国の言語の通訳に対応し、アラビア語や、スワヒリ語、ウクライナ語、ロシア語などの希少言語の通訳なども行っています。
海外に通訳者を派遣したい
海外で開催される展示会や国際会議、シンポジウムなど海外の現地イベントに通訳者を派遣したい場合には、宿泊・機材・緊急対応など多くの手配が必要です。
直接通訳者をアサインした場合にはこれらの手配をすべて自身で行わなければならないため、ワンストップで対応できる通訳会社に依頼するのがベストです。
実際に吉香では、海外現地への通訳者の派遣や通訳機材の手配、宿泊先の確保、緊急対応(Zoomでの対応など)を一括してサポートしています。
吉香は、テレビ局からの依頼を受けてロケ地への同行通訳にも対応してきました。
引用元:吉香の実績「通訳同行:ロケ地への同時通訳サービス」
「パリ五輪が開催されるけれど、現地ではどのように盛り上がっているの」
吉香では、テレビ局から依頼を受けるこのような現地の街頭インタビューも得意とします。
海外リサーチでは、パリ五輪が開催される現地の街の盛り上がりはもちろん、日本各地でのロケ同行通訳により、リサーチだけでは得られない国内の外国人たちの生の声が入手可能です。
吉香のロケ同行通訳は、今回の五輪開催国のフランス語に限らず、世界90カ国の言語を対象としています。ポルトガル語、イタリア語、ウクライナ語、アラビア語などの希少言語でも一般言語同様にお力になることが可能です。
長期で通訳者を派遣したい
万博や国際スポーツ大会、展示会など、数週間〜数ヶ月にわたる通訳手配が必要な場合、複数名の通訳者を長期間アサインし続けなければならないため、通訳者チームの編成実績が問われます。
こういった長期間のイベント向けに通訳者チームを編成した実績のない会社には対応は難しいと言えるでしょう。
吉香では、このような長期間の国際イベントに通訳者チームを編成し派遣した実績があります。
吉香の特色は、基本的な語学力を備えた上で、スタッフの取りまとめや対外的な交渉の経験、かつ建築基準法や労働基準法などの知識を有するホスピタリティスタッフや通訳者を、長期間にわたって派遣できることです。
引用元:吉香「長期イベントで通訳を安定的に派遣できるのが吉香の強み」
吉香(KIKKO)が通訳を依頼・手配した事例

「どのような通訳の依頼・手配が実際にできるのか?」
吉香(KIKKO)では、次のようにさまざまな通訳依頼・ご要望に、最適な通訳者の選定、派遣を行っています。
- 海外から講師を招いて行う研修(トレーニング)・記者会見、記者発表、プレスカンファレンス
- 海外VIPの来日同行(アテンド)
- 海外ゲストや専門家を招いてのセミナーやシンポジウム
- 専門家へのメディアインタビュー
- 見本市、展示会
- 海外取引先との契約や商談
- 社内向けタウンホールミーティング
- テレビ報道やテレビショッピング
- 世界各国で開催される国際会議
- 国際的な大型イベント
- 海外(現地)手配
通訳形態は、同時通訳/逐次通訳、形式は対面のみならずオンラインや、ハイブリッドなどでも対応可能です。
吉香の通訳事例一覧はこちらから:WORKS
事例1:海外から講師を招いて行う研修(トレーニング)
官公庁に新たに導入するアメリカ製の機器の設定や使用方法を理解するための講義や、実機トレーニングを行う研修にて、アメリカ人講師の通訳を行いました。
期間は約1ヶ月、参加者は30名を超える研修であり、期間中は通訳者がアメリカ人講師に帯同して通訳を実施。
専門性の高い機器の研修であるため、専門性も高く、官公庁独自の慣習などもあるため、専門性があり、1ヶ月という長い期間なため、官公庁での通訳実績が豊富な5名の通訳者をアサイン。
5名でチームを編成し、研修の全日程で通訳者をたてる体制を整えました。
事例の詳細はこちら:官公庁が導入した米国製機器の操作トレーニングを、逐次通訳で支援
事例2:海外VIPの来日同行(アテンド)
某国の州知事が公務で来日するにあたり、知事とそのご家族が滞在する3日間のアテンド通訳者として、VIP対応の経験が豊富で、高いホスピタリティと知識を備えた通訳者を1名派遣しました。
依頼された旅行会社と弊社で大まかな観光プランを立て、滞在中の3日間はトラブルなく観光や食事を楽しんでいただくことができました。
他にも海外の大手企業のトップや各国政府高官や大統領など、吉香ではさまざまなVIPに対するアテンド通訳派遣を行っています。
事例の詳細はこちら:海外の要人(VIP)に、観光ガイドを兼ねたアテンド通訳
事例3:見本市、展示会
日本で開催されるイタリアファッション関連の展示会「モーダ・イタリア展」にイタリア語と日本語を通訳する商談通訳者を1日20名、3日間で延べ60名以上を派遣しました。
日本で開催される海外の展示会は、海外企業にとって日本進出や日本での業績を伸ばす重要な場面。
他にも次のような在日大使館が主催の国際展示会で商談通訳の派遣を行いました。
- FOODEX JAPAN:オーストラリア企業からの依頼で通訳者を20名派遣
- オーストラリア企業の日本向け投資誘致セミナー:通訳に使用する機材も含め吉香が通訳者を派遣
- フランス企業の記者会見:同時通訳者を派遣
吉香では事前のやりとりや契約締結はすべて英語で行っているため、在日大使館経由での通訳依頼も多数依頼いただいています。
事例の詳細はこちら:諸外国の大使館や国連関係の通訳実績のご紹介
事例4:国際的な大型イベント
日本で開催された国際的な大型イベントは数ヶ月〜1年近くの長い期間、準備・設営期間、開催期間中、開催期間後の各国のブースでの通訳が必要となります。
吉香(KIKKO)では、複数名の通訳者でチームを編成し、長期間にわたって安定的に通訳を派遣しました。
事例の詳細はこちら:国際的な大型イベントでの通訳者・外国語スタッフ派遣
事例5:海外取引先との契約や商談
吉香(KIKKO)では、海外に本拠を置くメーカーのCEOや役員などのVIPが来日した際に、現地法人での会議や取引先訪問に同行する通訳者を派遣しました。
使用言語は英語で、会議や公式な場面では、発話とほぼ同時に訳す「同時通訳」と、話を区切って訳す「逐次通訳」を状況に応じて使い分け、通訳の質を維持するために会議の長さに応じて2名体制を組むなど柔軟な人員配置も行いました。
今回の案件では、会議に加えて視察、会食、メディア取材といった多様なスケジュールが組まれており、通訳者には単なる語学力だけではなく、迅速に場に溶け込み関係性を築く能力が必要だったため、吉香(KIKKO)では、こうした複雑なニーズに応えるため、通訳スキルが極めて高い「Aクラス」の中でも、特に対応力に優れた通訳者を選定・派遣しました。
また、こうしたさまざまな方々が参加する会議の途中で臨機応変な対応も求められます。
たとえば、当日の会議にて、当初はウィスパリング通訳を用いて対応していましたが、会議の長時間化により疲労が生じたため、途中から音声ガイド機器の使用に切り替えました。
その際、機器が会議室のスピーカーと干渉してノイズが発生するというトラブルが起きましたが、通訳者がその場で積極的に工夫と提案を行い、問題を即座に解決し、大きな混乱なく通訳を遂行。
また、通訳者は事前に企業のウェブサイトや資料を読み込み、業界や用語に関する理解を深めるなど、高いプロ意識をもって準備を行っていました。
事前情報が限られた中でも、専門的な内容を的確に訳し、メディア取材では「ここまで深く理解して通訳できる人は少ない」と高く評価いただいた事例です。
事例の詳細はこちら:通訳者の語学力+対応力で高評価を得た、海外メーカー向けの通訳事例
通訳を依頼・手配する際によくある質問

通訳を依頼・手配するお客様の状況はそれぞれ異なります。
また通訳の活用シーンも実にさまざまです。
通訳を依頼・手配する際に「こんな場合はどうなんだろう?」などの疑問も出てくると思います。
ここでは吉香(KIKKO)にお客様から依頼や手配時によく聞かれる質問をまとめました。
どのくらい前に依頼・手配すればよい?
緊急の場合はすぐに相談・依頼しましょう。
緊急の会見の通訳など、通訳が急ぎ必要な場面は多いため、「明日通訳が必要になった」など緊急の通訳依頼でも通訳会社の多くは、よほどのことがない限り対応可能です。
ただし、割増料金や対応できる通訳者が限られるなど制限が発生しやすくなります。
しかし、通訳者への資料の共有や、事前の打ち合わせ、調整などを考えると最低でも当日の1週間前には依頼するようにしましょう。
専門性が高い案件については2〜3週間前の依頼が理想です。
通訳者は途中で変更ができる?
通訳者確定後の変更は原則としてできません。
しかし、事前の打ち合わせでミスマッチであることが判明したり、病気や事故などにより変更せざるを得ない事情が発生した場合には、通訳会社が代わりの通訳者を手配してくれます。
吉香では、どこに通訳を派遣する場合であってもバックアップ体制を整備しています。
キャンセルしたい場合は?
キャンセルできますが、キャンセル料金がかかります。
多くの通訳会社、通訳者は2日前〜前日で50%〜100%のキャンセル料を設定しているため、予定変更が見えた段階で早めに相談をしましょう。
通訳者がドタキャンすることはない?
可能性はゼロではありません。
直接通訳者に依頼した場合は、代替者の手配の手間や費用も自己負担ですが、通訳会社経由であれば、直前のドタキャンであっても社内ネットワークからすぐに代替通訳者を派遣するバックアップ制度があり、安心です。
通訳を依頼・手配したいならまずは通訳会社に相談!

通訳が必要になったとき、「どの通訳者を選べば良いのか」「機材や契約はどう手配すればいいのか」といった疑問が出てくると思います。
そんなときこそ、まずは専門の通訳会社に相談するのが最も早く確実です。
吉香(KIKKO)は、2,000名規模の通訳者ネットワークを擁し、言語や専門分野、案件規模に合わせて最適な人材を迅速に提案、アサインできます。
また、通訳者の選定から日程調整、契約締結、機材やオンライン環境の手配、当日の運営サポートまでをワンストップで代行してもらえるため、依頼側は「要件を伝える」だけで通訳の準備を整えることが可能。
守秘義務契約やバックアップ体制も万全なので、もしもの欠員やトラブルが発生した場合でも、すぐに代替通訳者を手配可能です。
料金も通訳会社は高いと思われがちですが、吉香(KIKKO)の場合は通訳者をA〜Cランクに分け、費用感もCランクであれば全日45,000円〜と直接依頼する場合と意外と高くありません。
費用感や予算感が気になる場合は、まずは概算見積もりから始めることも、予算感に合わせて対応を検討することも可能です。
通訳依頼や手配が必要になったなら、まずは35年以上の経験と約2,000名の通訳者ネットワークを持つ吉香(KIKKO)にお問い合わせください。