商社での会社員を経て、フリーランスとして独立した北京語通訳・翻訳者の八木澤奏子(やぎさわ・かなこ)さんにお話を伺いました。
この仕事を始めたきっかけを教えてください
以前は商社で会社員をしていました。通訳・翻訳者のプロ養成スクールにも通い、卒業と同時にフリーランスとして独立しました。最初はお仕事がなく暇な時期もありましたが、毎日異なった人に出会え、狭い人間関係で悩む必要がなく、自分の努力、実力でお仕事ができる通訳者になったことは、私にとって本当に良かったと思っています。子どもが小さい間は仕事量をセーブすることも可能でしたし、キャリアが中断したと悩む必要もありませんでした。私にはこの仕事が天職だと思っています。
仕事にやりがいを感じるのはどのような時ですか?
「通訳を使っていないかのようにスムーズに話ができた」とお客様に褒められた時は、幸せな気分になります。また、話し手の話題や内容に聞き手がオンタイムで反応する、表情が変わる、など自分の仕事が役に立っていると実感できる時、ワクワクします。
仕事の大変なところがあれば教えてください
いつも新しい語彙を増やせるよう積み重ねなければいけないこと。ニュースなどで知らない言葉を耳にすると、なるべく今すぐ!訳語を探します。移動など隙間の時間にラジオをよく聞いています。正確で美しく、更には時代に合った言葉をオンタイムで選べるようになりたいです。
吉香に感じるイメージを教えてください
テレビ業界に強く、若いスタッフさんもベテランのスタッフさんもきびきびしている印象があります。フリーになった当初は吉香には登録していませんでしたが、友人の紹介で登録したところ、今では信頼していただき、コンスタントにお仕事を頂いています。フォロー体制もしっかりしていて、営業さんがきちんとクライアント様とコミュニケーションを取って下さるので、通訳は自分の仕事のみに集中できる点にとても感謝しています。また、コーディネーターの皆さんとはお仕事のご依頼のお電話をいただく際と、終了報告などの時にお話しするのですが、いつも気遣いたっぷりでありがたいです。
どのような人が向いている仕事だと思いますか
知りたがり。好奇心旺盛。楽観的。こだわりがある。
仕事終わりやオフタイムの過ごし方を教えてください
晩酌。それと縫物が好きなので、オフはチクチク無心になります。
仕事で今後の目標があれば教えてください
「任せて安心」と言っていただけるような通訳になることです。