高まる通訳へのニーズ
2020年の東京オリンピックを控え、政府はインバウンドの拡大を狙った様々な施策を展開しています(ビザの緩和、多言語対応型の案内板や標識、Wi-Fi環境の整備等)。これらの成果もあって日本を訪れる外国人観光客は2,000万人を超えました。昨今は大都市だけでなく、地方でも外国人観光客を多く見かけるようになりましたが、その急増に対応が追い付いていない地域も多く、外国人との円滑なコミュニケーションを図るため、通訳へのニーズも高まっています。
通訳者の収入事情は?
通訳者の収入を一言で語るのはとても難しいことです。なぜなら、扱う言語、専門とする分野、経験、そして雇用形態(正社員、契約社員、派遣社員、フリーランス…)などによって、大きな違いがあるからです。例えば雇用形態で見てみると、同じスキルをお持ちの方でも企業に属してお仕事をする社内通訳の方は給与制となりますが、フリーランス通訳者はまず仕事を見つけるところから始めなければなりませんし、仕事を依頼された場合には報酬など諸条件の交渉を行わなければならないこともあります。つまりどのようにして、どのぐらいの収入を得ていくかは、通訳者自身の選択にかかっていると言えます。通訳者として理想の収入を得るためには、どのようなキャリアを積まなければならないのかを自分自身に照らして総合的に考えたうえでチャレンジしていくことが必要です。
フリーランスで働く通訳者の年収は?
フリーランスで働く通訳者の年収は語学能力と専門分野によって大きく変わります。より多くの収入を得るためには、高い語学能力を持っていることは大前提ですが、プラスアルファで得意としている分野を有していることも重要となります。特に、医学系や法律系といった特定の専門分野を得意としている場合、市場での価値が非常に高く、時給も上がる傾向にあります。フリーランスで働く場合、一般的な報酬は時給で換算すると2,000円から多い人で8,000円以上と言われていますが、これを年収に換算するとおおむね400万円以上、中には1,000万円を超える人もいるということになります。収入にかなりの開きがあるように見受けられますが、これは語学能力、経験と実績などに違いがあるからです。また、収入を安定させるためには継続して一定量のお仕事を獲得することも重要です。たとえば、我々吉香のようなエージェントに登録することで、お仕事を安定的に得ることができます。さらに、仕事の質が高ければ、企業からの指名を獲得できる可能性も高まり、案件を継続して依頼してもらうことも可能です。