インバウンド需要急増で直面する「言葉の壁」
はじめまして。世界90言語を対象に通訳・翻訳・外国語人材派遣サービスを提供している、吉香(きっこう)です。本記事では、インバウンド需要の急増に伴う言語の壁の課題と、その解決策としての中国語対応販売補助スタッフ派遣の事例をご紹介いたします。
近年、日本を訪れる外国人観光客の数が急増しています。2019年には過去最高の3188万人を記録し、新型コロナウイルスの影響で一時的に減少したものの、2023年以降再び回復基調にあります。この「インバウンド需要」の高まりは、小売業界に大きな機会をもたらす一方で、言語の壁という課題も浮き彫りにしています。
外国人観光客、特に中国からの旅行者は、日本の製品に高い関心を示しています。しかし、言葉が通じないために十分な説明を受けられず、購入を諦めてしまうケースも少なくありません。ポケトークのような翻訳機器では、接客の細やかなニュアンスや商品の専門的な説明を伝えるには限界があります。そこで注目されているのが、外国語対応可能なスタッフの配置です。
20年の実績が生み出す高品質な中国語対応サービス
吉香は、ビジネスチャンスを阻む言葉の壁に対して20年以上前から、対策に取り組んできました。現在、主に中国語対応の販売補助スタッフを派遣するサービスを提供しています。
具体的な事例として、20年以上のお付き合いがある某大手化粧品メーカーでの取り組みをご紹介します。
このクライアント様からは「パートナー以上のファミリー」と評価いただいており、強い絆が高品質なサービス提供の基盤となっています。吉香は現在、このクライアント様だけで、全国で約200名の通訳スタッフを派遣しています。首都圏に24店舗、関西に40店舗、九州・沖縄に10店舗ほどを展開し、特に関西地域での展開が強みとなっています。
派遣しているスタッフは、主に中国や台湾出身の留学生や在日主婦です。全員が日本語能力試験N2レベル以上の日本語力を持ち、約40%のスタッフは英語も対応可能です。スタッフの主な業務は、化粧品メーカーの美容部員のサポートです。中国語での接客や商品説明はもちろん、新商品や接客マナーなどの研修を定期的に受講し、常に最新の知識とスキルを維持しています。
エリアごとにチームを組み、シフト制で複数店舗をカバーしています。大阪の心斎橋にある某ドラッグストアの化粧品コーナーでは、3名のスタッフが常駐するシフト体制で勤務しています。繁忙期や店舗の状況に応じて人員を調整し、柔軟な対応を心がけています。
2025年大阪・関西万博を見据えた戦略的インバウンド対応
このサービスを通じて、クライアント様の販売促進に大きく貢献してきました。「スタッフの専門知識吸収力と接客態度が素晴らしい」「顧客とのコミュニケーションが円滑になった」などの高い評価をいただき、「ファミリー」と呼んでいただけるほどの信頼関係を築いています。言語の壁を取り除くことで、外国人観光客の購買意欲を高め、売上の向上につながっています。また、きめ細やかな接客により、日本の「おもてなし」の心を伝えることができ、顧客満足度の向上にも寄与しています。
2025年に開催される大阪・関西万博は、さらなるインバウンド需要の拡大が期待されるビッグイベントです。吉香は、この機会に向けてさらなるサービスの拡充を図っています。具体的には、英語はもちろんのこと、東南アジア言語など、中国語以外の言語への対応拡大を検討しています。また、化粧品以外の商品カテゴリーへの展開も視野に入れており、幅広い小売業界のニーズに応えられる体制づくりを進めています。
インバウンド需要への対応は、もはや一部の企業だけの課題ではありません。観光地はもちろん、地方の小売店でも外国人観光客の姿を見かける機会が増えています。言語の壁を取り除き、心のこもった接客を提供することは、売上の向上だけでなく、日本のブランド価値を高めることにもつながります。
吉香は、20年以上にわたる経験と実績を活かし、お客様のニーズに合わせた多言語対応サービスを提供いたします。前述の某大手化粧品メーカー様との20年以上にわたる「ファミリー」のような関係が示すように、吉香は単なる人材派遣会社ではなく、お客様のビジネスパートナーとして、共に成長していくことを目指しています。
特に関西地域での強みを活かし、2025年の大阪・関西万博に向けた準備をお手伝いいたします。観光客の増加に伴う需要の変化や、新たな言語ニーズにも柔軟に対応してまいります。
インバウンド対策でお悩みの企業様、多言語対応のスタッフ配置をご検討の企業様、ぜひ一度ご相談ください。吉香が、お客様のビジネスの国際化と発展をサポートいたします。言葉の壁を越えて、世界中のお客様に日本の魅力を伝える。そんな未来を、一緒に創り上げていきましょう。