吉香では2年前から、大手出版社の既刊本や連載中のマンガ作品の英訳を行っております。
どのタイトルの作品がどれだけ割り当てられるかは取引会社の裁量で決まりますが、おかげさまでコンスタントに受注タイトル数を増やし、総受注タイトル数は14以上、現在は8タイトルの翻訳を並行して進めております。
通常のビジネス翻訳との違いは、マンガ特有の表現やレイアウトに合わせた表記が求められることです。マンガ特有の表現とは、言い換えれば、登場するキャラクターにマッチした会話や作品によって千変万化するオノマトペの翻訳、そしてコマ割りや吹き出しに合わせて文字数やフォントを調整するレイアウト処理があります。
こうしたマンガ特有の表現や表記に沿って翻訳やレイアウト作業を進めることで、原作の作品世界や登場人物のイメージを壊すことなく、読者は読み進めることができるはずです。原作を読むがごとく、読者が自然に作品世界に没入できる。そうなるよう、翻訳者やDTPスタッフは日々、納期に追われながら格闘しています。