COLUMN

2017.09.20

通訳案内士の資格取得から仕事デビューまでのプロセス

  • #通訳翻訳コラム
通訳案内士の資格取得から仕事デビューまでのプロセス

通訳案内士のお仕事とは?

通訳案内士のお仕事とは、外国人旅行者を通訳・案内しながら、日本の伝統文化などを外国語で伝えるお仕事です。つまり、通訳案内士はツアーコンダクター的な役割もこなさなければいけません。具体的には、旅程の管理、外国人旅行者の宿泊予約や手配まで、幅広い業務を担当します。そのため、語学力以外にもコミュニケーション能力など、さまざまなスキルが求められる職種です。なお、日本で報酬をもらって外国人を案内するときには、通訳案内士の資格が必須となります。

通訳案内士の資格とは?

通訳案内士になるには、「通訳案内士試験」を受験し、合格して、「通訳案内士」という国家資格を取得する必要があります。年齢制限は無く誰でもチャレンジできますが、合格するためには外国語スキルだけではなく、歴史や経済、文化、地理、産業等の知識が求められます。試験内容は、一次試験は筆記テスト、二次試験は面接形式の口述試験となっています。一次試験の筆記テストは、「英語・フランス語・ドイツ語・スペイン語・中国語・イタリア語・ポルトガル語・ロシア語・韓国語・タイ語」の中からいずれか一つを選択する必要があります。もし英検1級などの資格をお持ちであれば、試験の一部が免除されるシステムもありますので、受験しようとする前に自身が保有している語学資格を確認してみると、有利に働くかもしれません。二次試験の口述試験は、語学力だけでなく、ツアーコンダクターとしての適性を見極める場となっています。旅行者が病気や迷子といったトラブルに陥った際の対処能力を求められます。

資格を取ってから通訳案内士デビューまでの過程

資格を取ってから通訳案内士としてデビューするには、旅行代理店や日本観光通訳協会等へ登録するか、フリーランスとして活動するのが一般的です。多くの資格取得者はフリーランスとして働いていますが、フリーランスの場合は収入が不安定になるという難点があります。基本的に給与は日当制で、福利厚生はないことを前提に働く必要があります。一方で、旅行会社に属して働く方は多くありませんが、案内士団体への所属や、旅行会社への営業を行って仕事をつかみ取っていく場合が多いようです。通訳案内士は、直接人とふれあえやりがいも感じやすい仕事です。ぜひ、チャレンジされてみてはいかがでしょうか。

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