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登録者の声

翻訳者は世の中の仕組みを裏側から支える仕事。テレビの放送や出版物に自分の訳を使用されるとやりがいを感じます。

システムエンジニアからフリーランスの英語翻訳者に転身、10年以上のキャリアを持つ根本竜太郎(ねもと・りゅうたろう)さんにお話を伺いました。

現在の仕事に就いてどのくらいの期間になりますか

翻訳を専業としてから約13年になります。主な分野は実務翻訳、放送翻訳の二種です。

この仕事を始めたきっかけを教えてください

以前はシステムエンジニアとして働いていましたが、在職中に行った翻訳のボランティアが予想以上に面白く、仕事としての翻訳に興味を持つようになりました。個人事業主であるフリーランスとして生きることは、会社に所属する組織人と比較するとリスクは大きい一方で、職務技能の蓄積によって正当な対価が得やすく、取引先を自分の判断で選ぶという主体性を持つことができます。また、自分や家族のための時間を、業務時間から割り振って作ることができるという大きなメリットもあります。そうしたことを総合的に考え、リスクのある自由を選ぶことにしました。当初、翻訳はどちらかというとそうした「メリット」を求めての手段でしたが、十年近く続けているうちに、むしろ翻訳という仕事そのものに深い愛着が湧き、世の中の仕組みを裏側から支える裏方としての実務翻訳者や放送翻訳者という身分に満足を感じています。

前職の経験はどのような点で、今に活かせていますか

とある通信プロトコルの仕様書の原書を苦労して読んだことが「真正面から取り組めば、一見どんなに難しくみえるものでも理解できる」という自信に繋がりました。

仕事の典型的な一日の流れを教えてください

  • 放送翻訳の場合:午後から深夜にかけて仕事の依頼連絡。映像データを自宅兼職場にて受信、あらかじめデータを訳出に適したフォーマットに変換した後、作業開始。たいてい納期は短く、作業は一日〜二日。
  • 実務翻訳の場合:随時の仕事の依頼連絡。データを自宅兼職場にて受信、必要となる資料を無料・有料のオンラインデータベースや図書館などで集めた後、作業開始。納期は一週間弱のことが多い。一日あたりの作業時間は毎日ほぼ固定に保つ。
  • 大規模案件の場合(書籍、マニュアルなど):仕事の依頼連絡を受けて、数ヶ月単位で長期のスケジュールを確保。作業はスケジューラーを作って管理し、一日あたりの作業時間と量をなるべく固定化して、進捗確認をクライアントと行いながら進める。

個人事業主であるフリーランスの場合、自分で調整していかないと休みがなくなりがちなので、作業は原則平日に行い土日祝日は休むなどのルールを(なるべく)設定しています。

仕事をする上で大切にしているポイントはなんですか

「プロ」の驕慢を捨て、アマチュア目線で仕事に取り組むこと。

やりがいを感じるのはどのような時ですか

訳出した文章がテレビ放送で使われること。新聞などの公的な出版物に掲載されること。

大変なところがあれば教えてください

放送翻訳の場合、スクリプトがない状態で外国語の音声データの聞き取りを行うのですが、人名や商品名などの固有名詞の聞き取りが最大の鬼門です。現地で生活していなければ知りえない名称もあり、そうした場合には、ひとつの単語を調べるだけでものすごい時間がかかることがあります。

どのような人が向いている仕事だと思いますか

好奇心旺盛な人、新しいものを知ることを楽しめる人。

吉香を知ったきっかけはなんですか

マルチリンガル通訳として働いていたNさんと、とある放送局の制作現場にてたまたま隣のブース同士になって、雑談をしているうちに仲良くなりました。彼女から「いい翻訳会社だから、根本さんもぜひ」と紹介してもらったのがきっかけです。初回の会社訪問の際にも同行してもらいましたが、それ以降十年近くのご縁ですので、そのNさんに感謝しないといけません。

吉香に感じるイメージを教えてください

映像翻訳のトライアル試験の制限時間が厳しく、わたしは落第すれすれだった記憶があります。場所が永田町だったこともあり「厳しい会社」という印象を最初は受けました。スタッフの皆さんと話してからは、印象は逆転しましたが。 実際に知る前からも、放送局と仕事をしていると、吉香は「業界では誰もが利用する、最大手の一角」という印象を強く持っていました。放送局内のスタッフルームのあちこちに貼られたメモ書きの電話番号に「通訳:吉香」をよく見かけたからでしょう。

今、吉香を選んでよかったと思う点を教えてください

とくに放送翻訳の報道案件の多様性、おもしろさ、ユニークさは群を抜いています。そうした案件がたくさん入ってくるのは、放送局から信頼されていることの証拠でしょう。

吉香のフォローで良い点があれば教えてください

職務上、理不尽なことはどの業界でもたくさんありますが、吉香はコーディネイターとしての挟持を持ち、個人である翻訳者や通訳者をそうした理不尽さからしっかりと護っている印象をもっています。丁寧さ、即応力、社内での情報連携のたくみさも魅力です。

仕事終わりやオフタイムの過ごし方を教えてください

一歳の娘のために料理をつくること。

今後の目標があれば教えてください

業界標準では、映像素材10分あたりに必要となる翻訳作業時間は2~3時間と言われています。この映像10分あたりにかかる作業時間を短縮したいと思っていて、ツール等を全面的に活用し、10分=1時間の壁を超えることを目標としています(現実には平均するとやはり1.5時間程度)。

吉香に登録しようか迷っている人へメッセージをお願いします

大きな事業者にはベテランの優れた人たちが集まるので、自分の能力や技能の不足を痛感する機会が得られます。それはもちろん辛い経験ですが、長い目で見たとき、自分が成長するということは、そうした場においてしかありえないはずです。頑張って。