COLUMN

2017.10.11

フリーランスとして、どこにも属さない喜びを常に噛み締めています。

  • #登録者の声
フリーランスとして、どこにも属さない喜びを常に噛み締めています。

音楽関連の翻訳からスタートし、今では国際的な事業やマスコミで通訳者としても活躍する齊藤真弓さんをご紹介します。

これまでのご経歴を教えてください 

父の仕事の都合で、小1~6年までNYの現地校で過ごしました。大学卒業後、いわゆる就職活動はせずアルバイトや派遣社員などをするなかで、レコード会社で「翻訳担当」の派遣社員というお仕事をいただきました。お仕事を進めるうちに、有名アーティストのインタビューやCDの歌詞対訳など、名の通る案件を個人的に依頼されるようになりました。いま思えば、この仕事を通じフリーランスとして自立する基盤が作られました。翻訳業務に必要な強い忍耐力が培われたのも、この時期です。
その後、知人の通訳・翻訳を経て、複数のエージェントに登録するフリーランスの通訳・翻訳者となりました。

フリーランスとして、どのようなお仕事に携わっていますか?

年間を通じて件数的に最も多いのは、吉香からいただくテレビ局関連のお仕事です。民放各局に入り、ニュースや情報番組のためにリサーチ、翻訳、テレピックなどを行います。その延長線上で、在宅で映像翻訳やリサーチなどを行うこともあります。
また、アジア大洋州諸国と青少年交流事業の通訳を、年数回やらせて頂いています。各国の高校生や大学生と共に10日間ほど日本国内を巡り、観光名所や消防署・水道局・市役所などの公共施設を訪れるほか、ホームステイや学校訪問など、様々な体験をします。スポーツ大会や音楽イベントでのアテンドやスタッフ業務もあります。
さらに、元派遣先のレコード会社からCD歌詞対訳やアーティスト関連のお仕事を今でも定期的に頂いています。今もつながるご縁がとても有難いですね。

お仕事にやりがいを感じるのはどのような点ですか。

社会や世界で起こっている様々な事柄を知ることが出来る点です。放っておくと興味のある事しか探究しないので、新しいことを知る、たいへん有難い機会となっています。まるで「大人になってからの社会科見学」です。
先ほどお話しした青少年交流事業では、多種多様な発展途上国のことを知るのはもちろん、日本の人・社会・歴史・文化風習など、日本のあらゆる事柄について積極的に調べるようになりました。日本に興味津々の学生グループを受け入れる時、彼らが初めて出会う日本人の一人が通訳者となります。一般的に日本人はアピール下手で、自己を過小評価しがちです。私もそうでしたが、そういう先入観で視界をくもらす前に、まずは事実を知ること。それを異国の人々に説明できるようにすること。そういう客観的な在り方を、多少は身につける事が出来たと思います。
通訳者としては、通訳の機械に徹することにやりがいを感じます。話者の発する言葉や内容の徹底的な責任者となり、自分を入れずに訳すこと。翻訳者としても然りで、内容を徹底的に正確に訳すことに腕が鳴ります。ある意味、無機質になることが面白いんです。
現在、高いレベルで英語を扱える人が増えています。では、その人々とプロと呼ばれる人々の違いは?と問うたとき、広範囲の内容に対応し、一定レベルで長時間サービスを提供し続けられることだと私は考えます。翻訳・通訳は、骨の折れる労働です。それでもなんでも、やり通す能力・集中力・忍耐力があることが、報酬を頂くプロだと考えます。

吉香を知ったきっかけと、第一印象を教えてください

いざフリーランスにならんという時に、ネットで通訳翻訳エージェントを沢山探し応募した、その内の1社が吉香でした。
応募、来社、語学スキルチェックのテスト、面談など、正式登録に至るまでのプロセスがしっかりとしていたのを覚えています。登録時の担当者も、初来社時に見せてもらった社内の雰囲気もアットホームで、早い段階から親近感を感じたのを覚えています。

吉香の魅力はどんなところだと思いますか?

とにかく仕事の件数が多いです。今日の○○時から…という仕事のオファーが沢山あります。登録して5~6年経ちますが、常に週数回連絡をもらっています。これだけ電話の回数が多いと、業務コーディネーター各人の人柄や個性もよく感じられて、本当に身近な存在になります。
また、自分の生活の状況により、立て続けに電話に出られなかったり、仕事をお断わりすることがあります。それが変に影響することなく、次も明るくオファーの電話が掛かって来るのが吉香です。テンポが速く軽妙なのです。
私はここ数年間ダンスを頑張っていて、練習に集中したい時期があります。そういう時でも、小まめにお仕事オファーを頂けるからこそ、空いている時間に働く事ができ、収入を確保するうえで大変な助けとなっています。
様々なフリーランサーの形があると思いますが、私の場合は、仕事を中心におかない生活が実現できています。組織体に縛られない、精神的・物理的・時間的自由があります。吉香がもつ仕事量の多さ、その頻度、対応の柔軟性などが、本当に興味や情熱があることを追求できる今のライフスタイルを大きく支えてくれています。

これから通訳・翻訳のプロフェッショナルを目指す方へ、メッセージをお願いします。

通訳・翻訳者とひとくちに言えど、実態は100人100様だと思います。通訳が夢だった人、外国語が大好きな人、私のように成り行きでなった人・・・。なんであれ、その全員が現場で価値を提供します。自分個人がもつバックグラウンドを大切にし、自分らしい通訳・翻訳者になれば良いと思います。
ずっと組織で働いてきた人は、フリーになる事に不安や怖さを感じるかもしれません。でも、何事もやってみないと分かりません。私も派遣社員として転々と内勤に従事しました。当時の自分からすると、こんなに楽しくアクティブに外を動き回り、プロの通訳・翻訳者としての力量を身に付け、フリーランスで生計を立てられる様になるなんて、思いもしませんでした。今では、どこにも属さない喜びを常に噛み締めています。ぜひ挑戦してみてください。でこぼこしながら、どうにかなるものですよ。

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