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登録者の声

テレビ業務の魅力は情報の最前線を知りチームの一員として番組作りに貢献できること

テレビ局の仕事を中心に、最近までは朝の情報番組のレギュラー業務も担当。報道の現場では明るく天真爛漫なお人柄で皆に親しまれている中国語通訳者・映像翻訳者・リサーチャーの下山 理定(しもやま・りてぃん)さんにお話を伺いました。

テレビ局のレギュラー業務というのはどういったお仕事でしょうか 一日の仕事の流れを教えてください

局のスタッフルームに常駐し、放送に必要とされる海外情報のリサーチや翻訳など海外ネタにまつわる全般の業務を番組スタッフと一緒に行うのがレギュラーです。私は中国語圏と英語圏を担当していました。

1日の業務の流れとしては、出社後、まず引き継ぎに目を通し、前日に自分が行っていた海外とのメールやSNSに返信がきていないかなどをチェックします。その後、翌日の放送内容を確認し、番組の冒頭部分で使うネタのチェックをしつつディレクターの指示でその日のリサーチや翻訳に移ります。放送内容によっては、自分の担当言語の作業がない場合もあるのでそういう時は最新の海外ニュースをチェックしながら「ネタ探し」に集中します。特に時事ネタは情報が刻一刻と変わるため、放送内容が急に変わることも日常茶飯事で、常に最新の情報にアンテナを張り業務に取りかかるように心がけています。また、放送時間が近づくたびに現場は慌ただしくなるのでテンポよく常に周囲の声をキャッチしながら仕事に臨むことを大切にしています。1日の最後は交代のレギュラーへ引継ぎを行いますがレギュラー同士の連携も仕事の質を左右するためこちらも気を抜かず行っていました。

テレビの仕事一番大切な要素は何だと思いますか?

テレビ局の仕事にはスポット業務とレギュラー業務の2種類があり、求められるものも違ってきます。レギュラーの場合は、特定の作業がない時間に行う自主リサーチがありますが、番組の主旨に沿った映像や情報をいかに拾ってくるか、いわゆる「ネタ探し」が腕の見せ所で、評価につながります。テレビ放送は時間との勝負で、ネタの鮮度や映像としてのインパクトも重要視されます。加えて情報の信憑性も必要なので正確な情報ソースから、間違いのない情報を見つけてくるように細心の注意をはらっています。ネタ探しは経験、センス、アンテナの廻らせ方など総合的な能力が必要となってくるため難易度も高く、今も鍛錬を積んでいます。一方、スポット業務は至急必要というタイミングで呼ばれるため、現場に駆けつけると、いかに素早くディレクターの意図を組みとり、指示通りに作業に取り掛かって結果を出すかが重要なポイントになります。

仕事を通して気づいたご自身の強みはなんでしょうか?

人懐っこいという自分の性格が強みになっているのかも知れません。私は人と一緒にいるのが好きで、どうすれば人に喜んでもらい、自分と一緒にいてくれるかをよく考えるのですが、自分のそういった部分がレギュラー業務において重要となる「チームに溶け込んで協調しながら業務に従事していく」という部分に生かされているのではないかと思います。通訳・翻訳業もサービス業です。相手を満足させ、相手に合わせることが当たり前と思っていますが、時としてプロとしてのプライドにこだわり過ぎてしまい、サービス業としての本質を忘れてしまうこともあります。現場に入るときはより良い番組を作る一員としての意識を大切に、通訳者としてのこだわりを極力排除し、正確さやスピード感を持った「職人」に徹することをモットーにしています。

これまでで一番印象に残っている仕事は何でしょうか またその理由も教えてください

昨年のアメリカ大統領選挙はやはり群を抜いてインパクトのある仕事でした。予測のつかない長期戦でまさに体を張った日々でした。投票日前後は多くの英語スタッフが24時間交代で作業し、番組ディレクターと連携をとりながらタイムリーな情報を視聴者に届けていました。この時は私たち言語スタッフの仕事の重要性を改めて実感しました。

一番大変だったものはどんな内容でしたでしょうか

昨年1月にとある情報番組で街頭インタビューの通訳を受けました。それは成田空港で中国の武漢から到着する中国人観光客にインタビューをとるという内容でした。当時「武漢で正体不明の肺炎が流行」というテレビの報道が相次ぎ、武漢での最新情報が非常に貴重でした。偶然にも武漢の地元住人の方にインタビューをすることができましたが、第一線で最前線の情報を知るというテレビ通訳に面白さを感じたと同時に、どんな状況においても現場に足を運ばないと仕事にならないという業務の大変さも改めて知った案件でした。

吉香を知ったきっかけを教えてください

吉香を知ったのはWeb広告でした。当時、家族との上海駐在生活を終え、日本に戻ってきたばかりでやる気満々で応募し、ご縁あって登録に至りました。吉香への登録が放送業界の通訳翻訳の世界を知るきっかけとなりました。

吉香に登録する以前のお仕事に関して教えてください フリーランスになる前のこと、フリーランスになるきっかけを教えてください

大学卒業後、中国の政府機関に就職し、次は日系企業の上海事務所で計2年半、社内通訳として働きました。その後、日本に渡って留学し、結婚、子育てを経て、長いブランクの後、40代半ばから通訳に復帰しました。子育ての傍ら、字幕翻訳や中国語企業研修などの仕事を中心に行っていました。子育てが少し落ち着いたタイミングで、縁あって政府主導の日中青少年交流の通訳の仕事が入り、このお仕事がフリーランスになる大きなきっかけとなりました。日中の子供たちの交流の一助となる通訳の仕事はこれまでにない経験でやりがいも大きく、これをきっかけに通訳のお仕事の魅力に引き込まれていきました。

テレビの仕事に興味をもっている方にアドバイスをお願いします どういう人が向いているか、どんなスキルを身につける必要があるかなどこれまでのご経験を元に教えてください

テレビ業界の仕事は一見華やかそうに見えますが、仕事自体は実は地味です。情報の裏取りが中心で、いかに短時間で的確な情報を収集し、番組スタッフに正しく伝えるかが大切となります。また、語学力や正確さ、スピード感を求められるのは言うまでもなく、膨大な情報から必要なものを見つける忍耐力も求められます。そして、フットワークの軽い人が重宝されます。それさえ苦に思わなければ、誰もがチャレンジできる仕事だと思います。テレビ業務の最大の魅力と必須条件は「最前線の情報を知る」ことです。これからテレビのお仕事を始めたいと思われている方は、まず普段から情報に敏感になり、情報選別の目を養い、自分なりの情報収集ツールを多く持つことをおすすめします。

今後挑戦してみたいお仕事はありますか?

これまでは翻訳やリサーチ業務を担当してきましたが、チャンスがあれば、もっと放送関係の通訳にチャレンジしたいです。今年のオリンピック期間中はスポーツ関連の業務にも関わりたいですね。また今は本業の中国語のブラッシュアップに力を注いでいますが、今後は、英語を磨き、英語のガイド通訳の仕事にもチャレンジしてみたいと思います。

最後に吉香の魅力、また吉香に今後期待することはありますか?

吉香はスタッフ1人1人がフレンドリーで、親身になって対応してくれるので、気軽に相談ができます。こちらの要望を尊重しながら仕事のオファーをしてくるので、今後も長くお付き合いしたいエージェントです!